コラム

【書評】「デイトレード」の投資哲学-投資で成功する秘訣はとにかく学び、継続する事である-

【書評】デイトレードを読んで投資哲学を学ぶ

先日、久しぶりに投資に関する書籍を読んだのですが、改めて投資哲学について再考する機会になったので、皆さんにも紹介しておこうと思います。

created by Rinker
¥2,090
(2020/07/04 00:33:33時点 Amazon調べ-詳細)

今回読んだ書籍は「デイトレード マーケットで勝ち続けるための発送術」です。

タイトルからみてデイトレードの専門書の様な内容が書いてあるのかと思いきや、専らメンタル面を重視した内容でした。

しかしそこには非常にシンプルで深いメッセージが込められているので、まだ読んでいない方で「投資についてしっかりとした信念を持ちたい」と思われている方にはぴったりの本だと思います。

いくつか、自分の中で印象に残った事を書いておこうと思います。

オリバー・ベレス/グレッグ・カプラから学ぶ

この書籍はオリバー・ベレス/グレッグ・カプラの共著です。

彼らはどちらもプロのデイトレーダーとして人生を過ごしてきました。うちオリバー・ベレスという人物は、トレードを始めた当初、デイトレーダーとして生計を立てることを決意します。

しかし、最初の取引で得た4000ドルの含み益は一瞬のうちにゼロになり、1万6000ドルの含み損を抱えてしまいます。

オリバー・ベレスはそこで損切りという行動を取りました。その瞬間、大きな金額を失った代わりに、彼の中に何かが芽生えました。

彼はこの出来事を不幸ではなく、幸運であったと後に語っています。

意味あるトレーディング哲学には損失を経験し、そこから学ぶことが重要です。よく聞く話ですが、オリバーは背筋も凍る様な損失を自身の身をもって体感することで実際に利益を得られるようになりました。

すなわち頭では分かっていても、実際に自分で損失を体感することがより良いトレーダーになるための階段なのかもしれません。

対して、グレッグ・カプラも同様に大きな損失を抱えるところからトレーダー人生をスタートさせています。

彼はビジネスで生計を立てることができていたにも関わらず、優れたトレーダーになることを諦めませんでした。そして自身のスキルと行動が一致するまで勉強を重ね、利益を積み上げる様になりました。

彼の人生にも学ぶことがあります。それは「決して諦めないこと」です。

株式市場から退場するということはトレーダーになるということを諦めるということです。それこそ大きな損失ではないでしょうか。

プロのトレーダーになるためには継続して勉強し続ける姿勢が重要だということがわかります。

短期の時間軸が最も安全である

デイトレードの題の通り、短期売買について書かれている部分がありましたが、これは興味深いフレーズでした。「短期の時間軸が最も安全」であることです。

原則トレーダーは感情を入れてはならず、確率に基づいて行動すべきです。確率に基づいて行動するならば理論的には時間軸は短い方が予想しやすく、急な外部要因が入って相場が傾いても、トレーダーは一瞬でサイドを替え、スタンスを替えることも可能です。

逆に銘柄の分析の時間軸が長ければ長いほど、その正確性は劇的に低下します。

この話は相場の地合いが悪くなった時に最も有効に効力を発揮します。むしろデイトレーダーの利点はそこにあるといっても過言ではありません。当たり前ですが、改めてその重要性を認識させられます。

「なぜ」を追求してはならない

株価が上昇した時に多くの投資家が陥る罠です。

彼らの多くは「なぜ」上がったのか?ということを血眼になって探し、そしてその原因となりうる事実を見つけたら買いに走ります。

しかしながら、その行為が意味するところは極めて無駄であるということです。

一般大衆と同じ動きをすれば、機関投資家や大口の投資家に食われてしまいます。

「なぜ?」の原因を見つけようとする行為は、その探している時間が既に機会損失であり、仮にその事実となりうるものを見つけたとしてもそこに因果関係は存在しないのです。

存在するのはその事実が投資家に与えた影響のみで、不確実性が最も大きい人間という存在に対して思考を働かせるのはほとんどが意味のない行為であるということです。

この解釈を知った時は金属バットで打たれた様なそんな気持ちでした。

この「なぜ」を追求する行為は自分でも行っていた記憶があるので、「一般大衆に飲み込まれず常に反対サイドの投資家の存在を考え、これからの取引を変えていこう」と意識を変えてくれる一節でした。

株価が上昇するということ

株価が上昇するということは、すなわちどういうことでしょうか。

これを説明できる人は少ないと思います。

その唯一の要因は、「売りより買いが上回る」ことです。

上にも書いた様に、実際に起こった事象が株価を動かすことはほとんどありません。あるのはその事実に対する認識のみで、投資家が相対としてその事実を認識し、板に売り/買い注文を出します。

株取引は株式を売買しているのではなく、人と取引するものだということを忘れてはいけません。ここを理解しているトレーダーは優秀です。

そして、想像力を働かせるということは決してしません。事実(実際の売り注文や買い注文)に対して分析し、事実に反応するのが最良の行動であり、優秀なトレーダーの証なのです。

敗者の日記をつける

マーケットに参加するということは、株式市場が開いている時間だけ取引することではありません。優秀なトレーダーにとって最も重要な時間は、それ以外の時間です。すなわち、個別の取引について反省するという時間をとる必要があります。

優秀なトレーダーになるためにはこの地道な作業を長年続け、センスを養う必要があります。

  • 証券コード
  • 日付
  • 購入価格
  • 売却価格
  • 購入理由
  • 売却理由

これらの項目をノートに記入し、5~6回の取引ごとに細かく分析し、共通の要因を洗い出します。この要因を撲滅していく作業が、トレーダー人生を左右する重要な行動であると言えます。

適切なタイミングでマーケットから手を引く

デイトレーダーはトレードすることが仕事ですが、地合いが悪いと感じた時、指標がそれをサインしている時には適切なタイミングでマーケットから手を引く必要があります。

資金がなくなればその瞬間に株式市場から退場です。それだけは必ず避ける必要があります。

そのために、あらゆる指標や自身の戦績を見比べて、早急にこのタイミングを見計らうということもデイトレーダーにとって重要な仕事のひとつなのです。

おわりに

デイトレード マーケットで勝ち続けるための発送術」において自分なりに印象に残った節を紹介してみました。

これ以外にもたくさんのメンタル管理術や、感情をどう扱うかについて詳細に書かれており、訳書ですが一読する価値はある書籍だと感じました。

投資を始めたばかりで右も左もわからない、投資哲学を持っていないという人にとって、羅針盤になることもあれば哲学を決める要素になりうる内容になっているので、気になった方は是非手にとってみてはいかがでしょうか?

created by Rinker
¥2,090
(2020/07/04 00:33:33時点 Amazon調べ-詳細)

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です