株式投資の基礎

株主優待の仕組みや注意点について。優待のメリット・デメリットとは?

株主優待の仕組みや注意点について。優待のメリット・デメリットとは

株主優待とは、企業からのプレゼントのようなものです。株主は優待を貰うと少しお得な気分になりますよね。

優待は実際お得ですし、「優待利回り」なる言葉もあります。株式投資において利益を得る立派な手段の1つです。

株式投資を行う際に必ずと言って良い程聞くこの「優待」ですが、実はデメリットも存在します。優待目的で株を購入すると、実は大きく損をする可能性もあるのです。

かぶ子

え!そうなの?知らなかったんだけど…。

R

損せずに優待貰えるなら、誰でもやってるからね(笑)!ただ、損を出すリスクを減らせる方法は幾つかあるよ!

今回はこの株主優待の仕組みを解説し、メリット・デメリットも同時に整理して紹介します。

株主優待とは

株主優待とは、企業が株主に対して、配当金とは別に自社の品物やサービス、金券等を提供したりする制度で、日本特有の文化となっています。

現在、上場企業のうちおよそ1000社程度の企業が優待を実施しています。

企業は自社株を保有してくれてありがとう、の感謝の気持ちを込めて、お返しとして株主優待の制度を利用して、株主に利益の一部を還元しているのです。

優待の内容は企業によってそれぞれで、保有枚数によって享受できる品物やサービスが異なる場合もあります。

基本的には自社の物品やサービスを株主に提供するのですが、一部の企業ではクオカード等の金券を株主優待にしている所もあり、ほぼ現金同様に使用できるので利用の幅が大きく広がります。

配当に加えて株主優待も実施している企業もあり、そのような企業の利回りは基本的に高い数値であることが多いので、一部の個人投資家から人気があります。

よって、優待目当てに株を購入するというやり方も案外、戦略的と言えば戦略的なのです。

しかしながら優待を実施している銘柄に関しては注意すべき点がいくつかあります。

まずはその仕組みを見た後、順を追ってその注意点を見ていきましょう。

株主優待を貰うには、いつまでに株を買えば良いのか

株主優待を貰うためには、「権利付き最終日」までに株を購入する必要があります。

権利付き最終日とは、株主の権利が確定する「権利確定日」の3営業日前です。

例えば、12月29日が権利確定日だった場合、権利付き最終日は12月26日になります。

権利付き最終日に株を保有しているだけで株主優待がもらえる条件を満たすので、次の日に例え株を売却しても、株主優待を貰う事ができます。

かぶ子

株主優待って、ずっと株を持ってないと貰えないイメージあったけど、実際は違うんだ!

R

実際は、最短で1日保有していれば貰えるんだよね。

SBI証券をはじめとしたネット証券では、このように権利付き最終日を簡単に閲覧する事ができます。

スマホで簡単に権利付き最終日が確認できます。また、優待の情報もまとめられているので非常に見やすいです。

(画像はSBI証券のアプリから)

株主優待を貰うために、事前にしっかりとこの権利付き最終日と希望の優待が貰える枚数をチェックしておきましょう。

権利確定後、2〜3か月程度で株主優待を受け取る事ができます。

株主優待のメリット

株主優待銘柄に投資する事には、優待を貰える他にもいくつかメリットがあります。

株価を気にせず投資ができる

株式取引はアマからプロまでひしめき合ってる混沌とした戦場です。様々な投資家の行動、外部要因によって株価が上下し、取引の際に考える事が山ほどあります。

しかしながら、優待を目的に株を購入する事で気軽に投資をすることが可能です。そして優待を継続して貰う気があれば日々の株価を意識することなく長期保有する事ができます。

現に保有期間によって優待内容が変わる企業も存在しており、そういった企業は優待目的の長期投資に向いています。

また、基本的に優待を行う企業は財政基盤がある程度しっかりしており、株主に還元する意識のある会社なので自ずと株価が上昇していくケースも少なくありません。

株式投資にあまり時間を掛けたくない人にとってはオススメの投資スタイルと言えるでしょう。

ただし、株価が下落するリスクももちろんあるので、悪しからず。

優待利回りが良いと株価が下落しにくい

配当利回りが良ければ株価は下落しにくいのと同様、優待があればそれを利回り換算して投資する投資家も存在します。

特に、金券に近いようなものを優待にしている企業はほぼ配当と同じと言って良いので、優待利回りがよい株についてはある程度下落しにくいという性質も持っています。

そのような観点から、気に入った優待銘柄を長期的に保有する投資家さんもいます。

株主優待のデメリットと、注意点とは

さて、株主優待が貰えるのは非常にお得感もありますし、魅力的です、しかしながら、株主優待にはいくつかデメリットが存在します。このポイントをしっかりとおさえておきましょう。

権利付き最終日付近の売買

上記で説明した通り、株主優待を貰うためには権利付き最終日に株を保有していればオッケーな訳です。極論を言えば、その日に株を購入して、次の日にすぐ売れば株主優待だけ頂くことができます…というわけではありません。こんなことを考える人が大勢いるので、そこに落とし穴があります。

株主優待を実施している銘柄では、基本的に権利付き最終日の次の日の株価は下落します。特に人気の優待銘柄ではこのような出来事がほぼ起こります。

株価の下落が優待で享受できる金額以内であればお得ですが、それ以上の損失を被る可能性もあります。そうなれば大事な資金が減ってしまうので、元も子もありません。

§(3197)すかいらーくホールディングス – 出典:SBI証券

こちらは2019/12/24-2019/12/30までの(3197)すかいらーくホールディングスの15分足チャートです。

すかいらーくの優待は毎年人気で、26日が優待の権利付き最終日となっています。

かぶ子

その後株価がすっごく下がってるね。。。

27日になった瞬間、大きく株が売られているのが分かるでしょうか?

寄りの時点でキャップダウンをしてしまい、最終的に100円もの値幅で株価が下落してしまいました。

100株だけでも1万円の損失、前日の終値で買ったとした場合、寄りの高い位置で売っても4000円程度の損失を被ってしまいます。すかいらーくの優待は100株でも3000円分なので、1000円分も損してしまう計算になります。

このように、権利付き最終日の次の日は株価が下落しやすく、多くの優待目的の投資家が株を売りつける事でこのようになってしまうのです。

よって権利付き最終日に株を購入する方法はオススメしません。

もし株主優待が欲しいなら、1カ月前から狙っておくか、株主優待が貰えるまでの期間で押し目を待ち、安い所で拾うのが賢い方法です。

優待内容の改悪や廃止の可能性がある

企業の業績等が悪化すると、株主優待の内容改悪や廃止等になる可能性があります。

そのような発表がなされると、優待目的で保有していた投資家がその株を手放すため、株価が大きく急落するリスクが存在します。

業績が悪化する他、優待利回りが良すぎるものについても注意を払った方が良いです。というのも、優待利回りが良すぎると人気が出てしまい、企業の圧迫になり、優待の継続が困難になる可能性があるからです。

また、東証一部に昇格した銘柄についても注意が必要です。

他市場から東証一部に昇格するために、昇格に必要な株主を確保するために優待を実施している企業も少なからず存在しています。

そのような企業は東証一部に昇格した瞬間に優待を改悪するか、廃止にする可能性が高いです。

配当金のように再投資に回すことができない

株主優待はお金ではなく、お金以外のモノやサービスで株主に還元されるため、配当を投資に回すといった再投資をすることが不可能です。

よって、再投資を行いたい人は配当金を中心に銘柄を選定した方がよいでしょう。

かぶ子

確かにこういうデメリットもあるね。。。

おわりに

株主優待で気を付けるべきポイントは以下の通りです。

権利付き最終日に株を買うのを避ける

・損失を出さずに株主優待を貰うには、余裕を持って1~3ヵ月前から銘柄の値動きを監視しておき、安いポイントで株を仕込む

・株主優待を継続的に貰うなら長期投資がオススメ

月曜から夜更かしで話題となった桐谷さんのお陰で、株主優待というものが身近に感じられるようになりました。

株式投資にチャレンジしたい、あるいは株主優待を貰ってみたい、という方は、多種多様な株主優待が何種類もありますので、色々調べるところからやってみてはいかがでしょうか?

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